しかし、どんな理由であれ共通するのは「少しでも早く売りたい、高く売りたい」という思いではないでしょうか。
ここでは、皆さんのマンションや戸建てを少しでも高く、早く売るためにどうすれば良いかについて解説します。
どんな不動産会社に依頼すれば、早く、高く売ってくれるのか？
査定価格が妥当で、その根拠をきちんと説明できる不動産会社を選ぶことが重要です。
査定価格は、物件の件築年数や状態、時期によって大きく変わりますが、同じ地域の似た物件の、過去の取引に沿って決められることが多いです。
一番お客さんがつきやすいのは、相場と同じくらいの価格帯です。
ですから、妥当な査定価格を出す不動産会社を選ぶことが、高く・早く売却するポイントとなります。
【不動産売買の実績がある会社で「専属媒介契約」を結ぶ】
不動産を売却するためには、売買に力を入れている不動産会社でないと意味がありません。
その際、不動産会社と媒介契約を結ぶのですが、その種類は「専属専任媒介契約」「専属媒介契約」「一般媒介契約」の3種類があります。
「専属専任媒介契約」は、選んだ不動産会社1社のみとの契約で、自己取引も認められません。
「専属媒介契約」は、自己取引は許されます。
「一般媒介契約」は、他の不動産会社の参入も認めている契約です。
一見、「一般媒介契約」は色々な不動産会社の目に留まって良いように見えますが、デメリットもあります。
色々な不動産会社のサイトに載っている物件をどう思うでしょう？よほど人気エリアに建っているなどの良い条件でなければ、「この物件、前にも見たぞ。売れないのかな？」というイメージを持たれる可能性は否定できません。
また、不動産会社は、「成約」して初めて、仲介手数料がもらえます。ライバル会社が多いと成約の可能性が低くなるため、積極的に宣伝にお金がかけられない場合が出てくるのです。
それでは、高く売る、早く売ることは難しいです。
ですから、「専属専任媒介契約」もしくは「専属媒介契約」がオススメです。
「専属専任媒介契約」と「専属媒介契約」は、問い合わせがあったなどの報告も頻繁にしなければならないので、不動産会社も積極的に動いてくれるはずです。
自分たちの側で、高く売れるためにできることは？
モデルルームのような、素敵な印象作りを目指してみましょう。
皆さんが、今売却しようとしているマンションや戸建てを買った理由は何でしたか？ モデルルームや新築閲覧会で素敵だという印象を受けたこともあったのではないでしょうか？受ける印象で何十万円もの価格の差が生まれるのが不動産業界です。
「いまさらモデルルームのように、なんてムリ！」 そんな方は、せめて生活臭を感じさせない印象作りをしましょう。
たとえば、浴室はカビや水垢を取って、乾かした状態にしておく、生ごみなどは匂いがないようにちゃんと処理しておく、水回りをピカピカにしておくなど。
とにかく、隅々まで清潔にすることです。
【収納力を見せるために、不要な物は前もって処分】
ごちゃごちゃした家には、誰も住みたがりません。不要な物は、思い切って処分しましょう。
大げさに収納力を見せつけるのはよくありませんが、布団をしまったり、傘や靴を玄関にしまったりして、すっきりした印象を与えれば、お客様にも好意的に受け止められます。
【誠実にメリット・デメリットを話す】
お客さんは、自分が住む場合を想像して、購買を決めます。
「近くに保育園がある」「スーパーがある」などのメリットだけでなく、「子供の声がちょっと気になるかも」や「坂があって、買い物は歩きではきつい」など、正直にデメリットも話しましょう。そこに信頼関係が生まれ、取引も良い方向に行くことが多いです。
後でデメリットがばれて、トラブルにならないためにも、最初から誠実に対応することをオススメします。
不動産をなるべく高く・早く売るための、良い不動産会社を探すポイントや自分たちでできるポイントをまとめましたが、いかがだったでしょうか？
どちらも相手の立場になって考えるということが大切です。
皆さんを第一に考えてくれる不動産会社を選ぶ、自分の家を買おうとしてくれる人の気持ちを考える。
これを大切にすれば、きっと皆さんの不動産は、高く、そして早く売れるでしょう。
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監修者
大沼 春香（おおぬま はるか）
宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。
最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。
