
そこで今回は、家族構成別に住みやすいおすすめの間取りをご紹介します。
単身者

単身者は、仕事をしていると平日は家に帰って寝るだけということが多くなります。 学生や社会人になりたての若年層は、ワンルームか1Kで十分です。ただ、バス・トイレは別の方が住みやすいでしょう。
30~40歳後半のミドル層であれば、1LDKまたは2DKを基準にするのがおすすめです。部屋数を増やして、趣味のための空間を作っても良いでしょう。料理が好きであれば広めのキッチンにこだわるのも楽しいでしょう。
また、近年ではスタジオタイプという、仕事場と住まいが一緒になったような間取りも増えており、ミドル層に人気が出始めています。テレワークの場所を確保しておければ尚良いです。
1人暮らしの高齢者であれば、1LDKクラスがちょうど良いサイズでしょう。1Kでも暮らしやすく困らないかもしれませんが、荷物の多い方は2K以上が安心です。
夫婦またはカップル2人住まい
若い夫婦またはカップルであれば、収入に応じて1LDKから3LDKくらいがおすすめです。 子供ができることを考えれば、子供用の部屋がある間取りが良いでしょう。
子供を作る予定がない場合は、リビング・キッチン・2人共用の寝室+1部屋くらいを基準に物件を選んでください。
なお、寝室にダブルベッドを置くのも良いですが、お互いの生活時間が合わず寝る時間がバラバラの場合は、シングルベッドで別々に寝た方がストレスを軽減できます。
夫婦+子供がいる世帯
子供がいる世帯の場合は、子供の年齢によって変わります。 子供が小学校低学年くらいまでは、親と一緒に寝かせる家庭が一般的です。夫婦+子供用の寝室・リビング・キッチン・親のための部屋という間取りがちょうど良いサイズとなります。
子供が小学校高学年以上の場合は、子供用の部屋があった方が良いでしょう。子供の自立心を促せる上、子供のストレスも減らせます。
上記の間取りに加えて、子供の数と同数の部屋があるとさらに良いでしょう。子供の部屋は多少狭くても良いので、個人のスペースを持てるような間取りの物件を選ぶことをおすすめします。
既に働いている子供がいる場合は、大人と同様の広さを持った部屋が必要になります。既存の子供用の部屋では手狭になるでしょう。
老親と住む2世帯の家庭

老親用の部屋と若い夫婦用の部屋、共同のリビングやキッチンが最低限必要になります。 可能であれば、バリアフリー化された物件を選ぶと良いでしょう。また、書斎や趣味の部屋として、予備の部屋を複数用意することも良いかもしれません。
どうしても各世帯の生活時間が合わない場合は、2世帯住宅を検討しても良いでしょう。 2世帯住宅には玄関やキッチンまで完全に別々のものや、玄関やキッチンは共同でリビングや生活スペースは別のものまでさまざまなタイプがあります。生活リズムや環境に合わせて選びましょう。
3世帯の家庭
老夫婦・若夫婦・孫世代までが同居している家庭の場合、人数が多いため、広いキッチンと多くの部屋が必要になります。
地方に行くと5Kなどの物件もありますが、ある程度広いスペースがあった方が何かと都合が良いため、できれば4LDK以上がおすすめです。
今回ご紹介した例はあくまで一般的なものであり、実際は家族の状況によって異なる場合があります。
介護が必要な方がいる家庭では、別の間取りが適していることも考えられる上、特殊な家業を持った家庭では家業に応じた間取りの物件が向いていることもあるでしょう。
間取りを考える上で家族構成は非常に重要ですが、家族構成ばかりに気をとらわれるとかえって利用しづらい間取りの物件を選ぶことになりかねません。
今回ご紹介した例を参考に、家族の中でよく話し合って決めましょう。
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監修者

大沼 春香(おおぬま はるか)
宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。
最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。