答えとしてはYESで、特に内覧に来るお客様に少しでも良い印象を与えるために有効な手段と言えます。
しかしハウスクリーニングにはコストがかかってしまうため、できれば安く抑えたいものです。
そこで今回はマンション売却時のハウスクリーニングの有効性や費用削減方法などについてご紹介します。
マンション売却前にハウスクリーニングはすべき？
賃貸契約を結んでいるアパートやマンションであれば、退去する際、現状復帰のためにハウスクリーニングを行う場合が多いですが、持ち家となっているマンションであれば、売却するためにハウスクリーニングをするかどうかは、売主の判断に委ねられます。
ですから、必ずハウスクリーニングをする必要はありません。
しかし、査定や内覧時において好印象になりますので、しておいて損はありません。
まず、不動産会社の査定や鑑定をする際、部屋の老朽化は仕方がないものの、部屋がきれいかどうかは査定のポイントになります。
また、実際に興味のあるお客様を内覧する際、部屋がきれいであれば、「普段から美しく大切に使っている」と思われ、購入につながる場合があります。
このようにハウスクリーニングには売却をスムーズに行えるメリットがありますので、ぜひ検討してみるとよいでしょう。
ハウスクリーニングをした方が良い場合はどんな場合？
ハウスクリーニングは、長年掃除をしたことがない部分や、自分で掃除ができない場合に有効と言えます。
キッチンやお風呂などの水回りが多く該当しますが、例えば調理台であれば、壁紙や換気扇が油でベタベタになっていたり、レンジ回りがとても汚れている場合などには、自分で掃除しても限界があります。
また、カビや水垢で汚らしくなっているバスルーム回りも、プロの力を借りた方が手っ取り早いと言えるでしょう。
長年掃除できていない場所、見るからに汚い場所がある場合にハウスクリーニングをお願いしてみてください。
ハウスクリーニングを依頼する方法
ハウスクリーニングを依頼するには、まずクリーニング会社を選択し、そして大まかな料金やサービス内容を確認し、実際に訪問して見積もりを取ってもらいます。料金やサービスに納得をした時点で契約し、クリーニングをお願いするのが一般的です。
最近では安さだけをうたっているクリーニング業者も多いですが、後になって別料金が発生したり、ここは対象外と言われて中途半端なクリーニングしかしてくれなかったというトラブルも見受けられます。
基本料金、サービスの内容、作業範囲、どこまできれいにしてくれるかなどの打ち合わせをしっかり行い、口頭ではなく文書の見積もりなどを作成してもらうことがポイントです。
ハウスクリーニング費を削減するには？
ハウスクリーニングにはその箇所によって料金がある程度決められています。
例えばレンジフードであれば、1カ所につき○○円、バスルームは○○円など、依頼者はクリーニングしてもらう場所を決め、それに応じて料金を加算する方法が一般的です。
中には部屋丸ごとクリーニングというプランもありますが、どうしても費用が高くなってしまうので、場所を絞ってクリーニングしてもらうのが費用を削減するコツと言えます。
具体的な方法として、汚れが目立つ場所や水回りを中心に業者へ依頼し、それ以外の場所についてはご自分で掃除を行います。
特に内覧者が見るポイントとしては、キッチンやバスルーム、トイレなどの水回りが多いと言われており、このあたりを徹底的にきれいにしておけば、印象はずいぶん高くなるでしょう。
フローリングなどはご自分でも掃除しやすいと言えますので、要所だけを業者に依頼するようにしてください。
マンションを売却する際、ハウスクリーニングを行うことで買い手の印象もよくなり、契約に結び付く可能性が高くなると言えます。
上記を参考に上手にハウスクリーニングを活用するようにしてください。
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監修者
大沼 春香（おおぬま はるか）
宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。
最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。
