今回はオープンハウスにかかる費用や準備のポイントについて解説します。
オープンハウスにかかる費用
オープンハウスを実施するにはどんなコストがかかるのでしょうか。
すぐに思いつくのは、チラシの配布やDM送付、インターネットでの告知、現地周辺の案内板などの広告活動費でしょう。
また、当日、オープンハウスには不動産会社の営業マンが常駐することになるので、その人件費も発生しそうです。
ただし、それは売主が費用を出すと仮定した場合のことで、実際にはオープンハウスにかかる諸費用は原則としてすべて不動産会社が負担します。
これらの費用が売主に請求されることはありません。
ただ、オープンハウスのために、部屋のクリーニングやリフォームを行うとすれば、その実費は売主が支払うことになるでしょう。
一般的にはリフォームよりも業者によるクリーニングのほうがよく行われます。
※必ずクリーニングやリフォームをしなければならないわけではないです
オープンハウス開催までの準備
まず決めなくてはならないのは、オープンハウスを行う日取りです。
多くは週末の1日か2日間ということになるでしょう。
時間は10時~18時がよくあるケースですが、季節によって日の落ちる時間も異なりますので
一概に決まってはおりません。
また、売却する物件に住んでいる場合には、オープンハウス当日、家族は家を開けて外出しておくのが一般的です。
家族にその旨を伝えて、段取りをつけておきましょう。
オープンハウス実施時に、不動産会社の誰が何名常駐して受付や見学者応対を行うのか、売主も立ち会うのかも決めておきます。
日取りが決まったら、不動産会社がネットに載せる告知コピー、ポスティングチラシなどを作成します。
作業はある程度、任せてしまって大丈夫ですが、原稿のチェックはしっかりとしておきましょう。
売主としてアピールしたいと思うポイントや疑問点については率直な意見を伝えてください。
オープンハウスのための部屋の準備
オープンハウスは見学者に物件を心ゆくまでチェックしてもらう機会なので、部屋の中もきれいにして、準備をしておく必要があります。
掃除はもちろん、必要です。
目立つ場所にひどい汚れがあるような場合はクリーニングも行います。
とくにバスルーム、トイレ、洗面台、台所などは必ず見られるところなので念入りにきれいにしてください。
玄関や部屋に入ってすぐの廊下なども見学者の第一印象を決定づけるところになるので、力を入れて掃除をしておくべきです。
生活感はなるべく感じさせないようにするのがベターですが、実際に住んでいるのであればそうはいかないところもあります。
逆に、アットホームな雰囲気や、きれいに使っているという印象を与える演出を考えるのも一つの選択肢でしょう。
玄関口やテーブルの上に花を飾るのもいいアイデアです。
窓ガラスをピカピカに磨き上げておけば陽射しもよく入り、部屋の印象が明るくなります。
見た目と同時に気を配りたいのが、においです。
掃除をするときは窓や玄関を開け放って空気を入れ替えながら作業をしましょう。
消臭も念入りに行います。とくにペットを飼っている場合は丁寧な作業が必要になります。
また、現金や貴金属などを置いておくのはNGです。
簡単に持ち運びできるような家電製品なども撤去しておきましょう。
これらは無用なトラブルを防ぐためです。
マンションのオープンハウスを行うときは、以上のようなポイントに気を配りつつ準備を行いましょう。
最も大事なのは、見学者の立場になって考えてみることです。
自分だったらどこをチェックするだろうかということを考えながら、作業を進めてください。
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監修者
大沼 春香(おおぬま はるか)
宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。
最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。