
今回は、マンション売却時の査定基準や、価格に影響するポイントについてご紹介します。マンションを少しでも高く売りたい、とお考えの方はぜひ参考にしてください。
どのような基準で査定をしているの?
マンションを売却したいときは、不動産業者に査定を依頼することが一般的です。では、不動産業者が行う査定では、どのような部分をよくチェックしているのでしょうか。
主に、建物自体の築年数やグレード、マンションが立地するエリア、周辺環境、セキュリティー管理やメンテナンス、景観の良さなどです。特にマンションにおける査定では、マンションが立地するエリアや利便性から、その場所が将来どのように発展していくかをよくチェックされています。具体的には、マンションから最寄り駅が近く、交通アクセスも良好であれば人も集まりやすくそのエリアに活気が生まれるでしょう。
このように、エリアに地域全体に利便性や活気が生まれることは、マンションの査定価格にもつながっているといえます。
マンションの査定価格に影響するポイントとは
ここでは、先ほどお伝えした査定基準をさらに深く見ていきましょう。
マンションの査定に影響を与える大きなポイントは、以下の5つです。
1)マンションの立地や周辺環境

マンションから最寄り駅までの距離や、ターミナル駅までの交通アクセス、徒歩圏内で商業施設や医療機関、生活に便利な施設があるかなどがチェックされます。中でも、コンビニやスーパー、公園、学校、郵便局がマンションの近隣に点在していると査定ポイントが高いでしょう。
2) 築年数
マンション自体の築年数も査定のポイントであり、築年数が浅ければ浅いほど価格が高くつく傾向です。 また、実際に査定に来た担当者が、築年数とマンションの状態を見て「築年数のわりに新しく見える」もしくは「築年数は若いわりに傷んで見える」などの印象を持つ可能性もあります。3)管理体制やセキュリティー
マンションの管理組合のシステムがしっかり機能し、定期的なメンテナンスや清掃が行われているマンションは、査定ポイントが高い傾向にあります。また、管理人の有無やセキュリティー面での安全性の高さも重視されます。4)マンションの日当たりや眺望
マンションが位置する場所や方角だけではなく、物件の部屋から見える景色や眺望の良さ、日当たり加減も査定に影響するポイントの1つです。眺望の良さや日当たりは、同一のマンションであっても階数や部屋の向きによって異なります。だからこそ、不動産業者が実際に足を運んでよく確かめるポイントです。5)部屋の使用状態

部屋のフローリングや壁紙の傷、キッチンやお風呂場、トイレ、洗面台などの水回りの状態も査定時によく見られます。特に、フローリングの損傷や水回りの消耗、劣化がひどい場合は査定価格に響きます。
掃除をして落とすことのできる水回りや部屋の汚れに関しては、査定にさほど影響はないでしょう。しかし、査定時の印象を良くするためにも、目に見える部分の汚れはきれいに掃除をしてください。
今回は、マンション売却時の査定基準や、査定価格に影響するポイントについてご紹介しました。
一般的なマンションの査定基準は、生活の利便性に関わる立地や築年数などの建物部分、階数や間取り、眺望の良さなどがチェックされています。
これらの部分は住民が手を加えられる部分ではありませんが、査定時の印象を少しでも良くするために、室内の保守状況をきれいに保つようにしましょう。なかでも窓や照明、玄関周りや水回りをきれいにしておくと、査定で有利に働く可能性が出てきます。
マンションの売却時には、ぜひ意識してみてください。
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監修者

大沼 春香(おおぬま はるか)
宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。
最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。