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《2025年度最新》マンション売却に関する不動産会社ランキング
2025年3月時点での、マンション売却に関する不動産ランキングをまとめました。顧客の満足度ランキングは次の通りです。
【オリコン満足度ランキング】
順位 | 社名 |
1位 | 近鉄の仲介 |
2位 | 住友林業ホームサービス |
3位 | 野村の仲介+ |
4位 | 三菱地所ハウスネット |
5位 | 大成有楽不動産販売 |
6位 | 東急リバブル |
7位 | 三井のリハウス |
8位 | 長谷工の仲介 |
9位 | 三井住友トラスト不動産 |
10位 | 大京穴吹不動産 |
顧客満足度の高い不動産会社はいずれも担当者の対応が誠実で、サポート体制や迅速な対応といった口コミが多くありました。
次に、物件の仲介件数や取扱高での不動産会社ランキングを紹介します。
順位 | 社名 | 取扱高 (百万円) |
仲介件数 (件) |
1位 | 東急リバブル | 2,080,149 | 30,265 |
2位 | 三井不動産リアルティグループ | 1,934,599 | 38,680 |
3位 | 住友不動産販売 | 1,392,869 | 31,502 |
4位 | 野村不動産ソリューションズ | 1,221,849 | 10,204 |
5位 | 三井住友トラスト不動産 | 652,496 | 8,518 |
6位 | 三菱UFJ不動産販売 | 576,491 | 4,175 |
7位 | みずほ不動産販売 | 537,395 | 3,848 |
8位 | 三菱地所リアルエステートサービス | 494,719 | 1,403 |
9位 | 東宝ハウスグループ | 301,113 | 7,198 |
10位 | 積水ハウス不動産グループ | 250,478 | 6,384 |
取扱高や仲介件数では、顧客の満足度とは違った結果となりました。
2つのランキングの結果からわかるのは、仲介における取扱高や仲介件数と、顧客満足度は必ずしも比例しないことです。
そのため大手の不動産会社が必ずしも自分のマンション売却に向いているとは限らず、多くの選択肢の中から自分に合った不動産会社を選んで売却活動を進めることが大切です。
紹介したランキングも参考にしながら、マンションの売却活動を効率的に進めるために有効活用してください。
□引用:
オリコン顧客満足度ランキング 「不動産仲介 売却 マンションランキング・比較」
公益財団法人不動産流通推進センター 「2024 不動産業統計集 9月 3.不動産流通」
マンション売却の主な方法と流れをおさらい
マンション売却の方法には、仲介と買取の2種類があります。
大まかな流れはどちらも同じですが、仲介は一般市場から買い手を探すのに対し、買取は不動産会社に直接買い取ってもらう方法です。
一般的には仲介を選ぶ方が多いため、仲介の流れについて以下に紹介します。
1.不動産会社を選ぶ(複数社に依頼する)
2.査定を依頼する
3.売却価格を決定し、媒介契約を締結する
4.売却活動を開始する(広告・内覧対応を行う)
5.買主と交渉し、売買契約を締結する
6.引き渡しの準備(ローン残債の処理・各種手続き)
7.決済と同時に引き渡しを行う
売却活動の一連の流れは上記の通りですが、このほかにも登記申請への対応、売却で利益が出れば確定申告なども生じます。
売却価格だけを重視するのではなく、売却後の対応まで考慮した不動産会社選びが大切です。
□関連リンク:
「マンション売却の流れや高く売るコツを徹底解説」
マンション売却をする際の不動産会社はどこがいい?選び方とポイント

マンション売却を行う場合に不動産会社をどう選べばよいのか、ポイントを10点紹介します。
① 売却実績が豊富にあるか確認する
不動産会社の売却実績が豊富であるかを確認することは、売却成功のために欠かせない重要ポイントです。売却実績の多い会社は売却のノウハウや市場の動向に精通しており、適切な価格設定や販売戦略を提案できる可能性が高いからです。
特に、自分のマンションと同じエリア・価格帯での売却実績があるかをチェックしましょう。
また公式サイトや口コミで過去の実績を調べ、信頼できる会社かどうかを見極めることも合わせて行ってください。
② マンションのある地域に強い不動産会社を選ぶ
マンション売却では、地域の市場動向や買い手のニーズを把握している不動産会社を選ぶことも成功の鍵となります。地元密着型の不動産会社は、そのエリア特有の売却戦略を持っており、適正な売却価格の設定やスムーズな販売活動が可能です。
また大手不動産会社に依頼する場合は、支店ごとに得意なエリアが異なるため、その会社が過去にどれだけ地域の物件を取り扱ってきたかを確認することが重要です。
③複数の会社に査定を依頼する(一括査定を行う)
不動産会社を選ぶ際は、一括査定サイトも利用して複数の会社に査定を依頼し、査定価格や対応を比較することが重要です。1社だけに売却を依頼すると、適正な価格相場が分からず、不利な条件で売却するリスクがあります。
例えば査定価格が高すぎる場合は売却が長引く可能性があるため、各社の査定価格の根拠を確認し、納得できる価格を提示する会社を選ぶことが大切です。
また、無料査定を行っている会社も活用し、広く情報を集めるとより効率的に売却活動を行えます。
④ 売却戦略をしっかり説明してくれる会社を選ぶ
優良な不動産会社 は、どのような方法で売却活動を進めるかを明確に説明してくれます。具体的には、広告の種類(ネット掲載、チラシ配布、オープンハウスの実施など)やターゲットとなる買主層について、具体的で効果的な戦略を示せる会社を選ぶべきです。
また価格交渉の方針や販売期間の見込みについても説明を求め、売却計画が現実的かどうかを見極めることが必要になるでしょう。
⑤仲介手数料とサービスが見合っているか
不動産会社の仲介手数料は売却時のコストとして大きな割合を占めるため、事前に確認することが重要です。通常、仲介手数料は売却価格の3%+ 6万円(税別)が上限とされていますが、独自に割引やキャンペーンを行っている会社もあります。
そして安さだけで選ぶのではなく、手数料に見合ったサービス内容が提供されるかをチェックすることが大切です。
安い代わりにサービス内容が最低限の不動産会社を選んでしまうと、結果として売却活動が長引き、余計なコストが発生するリスクが高いからです。
⑥ 契約の種類を把握する
不動産会社と契約する際には、一般媒介・専任媒介・専属専任媒介の3種類の契約形態があるため、それぞれの違いを理解することが重要です。一般媒介は複数の会社に依頼できますが、不動産会社の対応が消極的になる場合があります。一方の専任媒介や専属専任媒介は1社のみと契約になりますが、積極的な販売活動が期待でき、その分短期間での売却が期待できます。
不動産会社から全面的に売却活動を支援してもらいたいのか、自分でさまざまな売却先を探したいのかを考慮し、自分の状況に合った契約方法を選ぶことでスムーズな売却につながるでしょう。
⑦ 会社の対応が誠実か
不動産会社を選ぶ際は、担当者の対応が誠実で信頼できるかどうかも非常に大切です。マンションの売却は大きな取引額が動くため、対応が遅い、不明点を明確に説明しない、不当に高い査定額を提示するなどの対応を行う会社は避けたほうがよいでしょう。
また実際に問い合わせをした際のレスポンスの早さや、対応の丁寧さをチェックし、安心して任せられる会社を選ぶことも選び方のポイントです。
⑧ 売却活動の進捗を報告してくれるか
売却を依頼する不動産会社を選んだ後のポイントになりますが、進捗状況を定期的に報告してくれる会社を選ぶことが望ましいです。問い合わせ件数や内覧の回数、買主の反応などを逐次把握できると、必要に応じて価格の見直しや販売戦略の変更がしやすくなります。
また報告頻度が少なく対応が不透明な会社は、売却活動に積極的でない可能性があるため注意が必要です。売却活動を本気で行っていると感じられないときは、別の不動産会社に依頼することも検討しましょう。
⑨ 契約や売却手続きのサポートが充実しているか
マンションの売却には、契約書の作成や必要書類の準備、住宅ローンの残債処理、税金の申告など多くの手続きが伴います。そのため契約や手続きのサポートが充実している会社を選び、売却活動中から売却後までをワンストップで対応してもらうのも大切です。
特に売却後のトラブルを防ぐために、契約内容をしっかり説明してくれる会社を選ぶことが望ましいです。
⑩ 口コミや評判が良いか
実際に利用した人の口コミや評判を参考にすることも大切です。不動産会社の公式サイトの評判や感謝の言葉だけでなく、Googleレビューや不動産専門の口コミサイトを活用し、実際の対応や売却実績についての評価を確認してから判断しましょう。
また家族や知人に相談し、信頼できる会社を紹介してもらうのも有効な方法の1つです。口コミや評判だけを鵜呑みにするのは危険ですが、評判を踏まえて相談を行い、誠実な対応をしてくれる会社を選んでください。
不動産会社を選ぶ際の注意点
不動産会社を決める前に、特に確認しておきたい注意点を2つ紹介します。
注意点① 査定依頼で会社の対応を確認する
不動産会社を選ぶ際は、まず査定依頼を行い、その会社の対応や価格設定、担当者が信頼できるかといった点を確認しましょう。不動産の査定は単にマンションの価値を知るだけでなく、不動産会社が自分に合っているか、信頼できるかどうかを判断する重要な機会です。誠実な対応や販売戦略の説明、コミュニケーションの緊密さなど、査定依頼をした段階で良し悪しを判断できます。
また他の会社と比較して選ぶことを伝え、その際の担当者の反応をチェックすることもポイントです。急いで媒介契約を締結しようとするなら、悪質な不動産会社である可能性もあります。
注意点② 複数社に査定を依頼して比較する
良い不動産会社を選ぶには、一括査定サイトなどを利用して複数社に査定を依頼し、比較検討するのも大切です。不動産会社1社だけに査定を依頼すると、査定価格が相場と本当に合っているのかわからず、不当に安く売却することになる可能性があります。
そのため必ず複数社に査定を依頼を行い、その中から相場価格に近く、対応やサポートの充実した不動産会社を選ぶことをおすすめします。可能なら査定依頼は3社以上に行い、良し悪しを比較してください。
まとめ
マンション売却でおすすめの不動産会社ランキングや選び方のポイント、注意点などを解説しました。
マンション売却の流れはどの不動産会社でも大きく変わりませんが、売却活動の内容は会社によって全く違います。
そのためマンション売却で不動産会社を選ぶ際は、売却価格だけでなく、どのような戦略で進めるのか、売却後まで含めたサポートがあるかどうかなど総合的な情報から判断しましょう。
監修者

大沼 春香(おおぬま はるか)
宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。
最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。