
「勉強に集中できる子供部屋を準備してあげたい」、「家族全員で過ごす広々としたリビングが欲しい」、「年々増える荷物を収納する場所が欲しい」など、将来の暮らしをイメージする中で今のマイホームに不満や不安を感じ始めたら、思い切って買い替えを検討してみるのもひとつの選択肢となるでしょう。
ここでは、マイホームが狭いと感じたときの対処法について考えてみます。
子供がいる家族にとって、理想的なマイホームの広さとは?
マイホームの買い替えを経験した夫婦のうち、約4割が最初のマイホーム購入から10年以内に買い替えを行っていると言われています。(SUUMO調べ こちら)
そのうち、子供の数が増えたことをきっかけに「もっと広い家に住みたい」、「部屋数が足りなくなった」などと考えるようになり、買い替えを決める人が多いようです。
夫婦と子供が生活する家庭では、どのくらいの広さや間取りが理想的なのでしょうか。
例えば、夫婦+子供一人の場合は2LDK、夫婦+子供二人の場合は3LDK~4LDKの間取りは必要になるでしょう。リビングの広さは10畳前後が一般的ですが、子供の友達が遊びに来たり、ホームパーティーを開いたりということを考えるなら、12~15畳程度の広さが欲しくなるでしょう。LDKの空間として考えるのであれば18畳程度でしょうか。
また、夫婦の寝室や子供部屋を設けるとなれば、6~8畳が一般的でしたが、最近の新築分譲住宅では、あえて子供部屋は5畳前後程度に抑えることも多いようです。居心地の悪い狭い部屋ではなく、リビング・ダイニングで勉強させるためのようです。さらに、家族の人数が増えれば増えるほど収納場所も必要になってきます。
玩具や学用品、アウトドア用品、シーズンオフの衣類、寝具などの収納に、もう一部屋あれば、生活スペースに余裕が生まれると考えている人も多いのではないでしょうか。
マイホームが狭いと感じるなら、部屋を広く見せる工夫をしよう
部屋が手狭になったからといって、すぐに買い替えができないケースも少なくありません。資金繰りはもちろんのこと、元々住んでいる家の売却など、マイホームの買い替えには相当の労力を要します。そのような場合は、家具の配置やインテリアの配色などで、部屋を広く見せる工夫を加えてみるのもおすすめです。
中でも、家具の配置は部屋を広く見せる上で重要なポイントになります。高さがバラバラの家具を無造作に並べていたり、出入り口付近に幅のある家具を置いていたりすると、視線や動線が妨げられ部屋を狭く感じさせてしまいやすいでしょう。
また、家具や壁紙を明るい色に変えるだけでも、部屋全体が広々と感じられます。オフホワイト、アイボリーの他にも、薄いブルー系などの寒色系も部屋を広く見せやすいとされています。 逆に、赤や紺などの濃い色は部屋を狭く見せるため、差し色程度に押さえる方が良いでしょう。
家族構成の変化や子供の成長とともに、マイホームの広さや間取りに限界を感じ買い替えを行う家庭が増えています。
元々住んでいた家よりも高価な家に買い替えるケースも多く、経済的な負担以上に理想的な暮らしを優先する家庭が増える傾向にあるようです。
部屋が手狭になり、家具の配置やインテリアの工夫だけでは解決できない問題に直面した際には、マイホームの買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
【タグ】#理由別,#ポラス,#コラム,#不動産売却,#住替え,
監修者

大沼 春香(おおぬま はるか)
宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。
最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。