さらに船橋市の売り出し物件の特徴や売り時を解説。不動産売却の流れと費用、売却を成功させるための業者選びのコツなどもあわせてご紹介します。
目次
船橋市の不動産売却相場
船橋市のマンションや一戸建て、土地などの不動産の売却を考えている方にとって、まず知りたいのが不動産の売却相場でしょう。
船橋市の相場と千葉県内の相場をチェックしてみましょう。
ここでは、これまでに取引された不動産価格の情報が掲載されている、国土交通省が運営する「土地総合情報システム」の情報をもとにご紹介します。
土地総合情報システム https://is.gd/bghUfc
船橋市の不動産売却価格の推移
「土地総合情報システム」によると、2020年第3四半期〜2021年第2四半期の1年間に、船橋市で取引されたマンションは2,760件。取引価格は、低いものは1,000万円以下から、高いものは5,000万円台まで幅がありますが、平均は2,000万円前後です。
一方、同期間に取引された土地は6,185件。
このうち、戸建ては2,000万円から3,000万円、土地のみの取引では㎡単価が10万円前後になるケースが主流です。
県内での売却相場を比較
千葉県内の不動産売却について見てみると、マンションは1,000万円から2,000万円、戸建ては2,000万円から3,000万円、土地は㎡単価が10万円前後になるケースが多いとわかります。船橋市の売却相場は千葉県全体の平均に近いと言えるでしょう。
船橋市の不動産売却事例
同様に「土地総合情報システム」から、直近で売却された船橋市の不動産の事例をご紹介しましょう。
マンションの取引事例
・船橋市栄町 面積65㎡ 平成8年築 1,500万円・船橋市葛飾町 面積65㎡ 平成23年築 3,800万円
一戸建ての取引事例
・船橋市旭町 土地面積100㎡ 平成31年築 2,700万円・船橋市大穴北 土地面積130㎡ 令和2年築 2,300万円
土地の取引事例
・船橋市海神 土地面積195㎡ ㎡単価15万円 取引額2,900万円・船橋市高根町 土地面積180㎡ ㎡単価12万円 取引額2,200万円
・船橋市坪井東 土地面積190㎡ ㎡単価13万円 取引額2,700万円
船橋市の売出し物件の特徴とは?
船橋市で売り出されている不動産物件の特徴を整理してみましょう。
北口はファミリー向け
船橋市の中心となるのが、JR、京成線、東武津鉄道の船橋駅。船橋駅の北口は、東武百貨店や大型スーパーがあり、生活にとても便利なエリアです。
また住宅街が多く広がっているため、子育て世代などのファミリー向けの物件が数多くあり、売り出し中の不動産もそのような物件が多くなります。
南口は単身者向け
船橋駅の南口は、カラオケ店やゲームセンターなどの娯楽施設が充実。スーパーやドラッグストアなど生活に必要な買い物スポットも揃っていることから、一人暮らしの社会人や学生など、単身向けの物件が多くなります。
築古物件が多い
船橋市で売り出し中のマンションは、築20年以上の築古物件が多くなります。また船橋市はファミリー層が多く住んでいるエリアのため、間取りは3LDKのような専有面積の広い物件が多くなります。
船橋市の不動産売却における売り時
船橋市の不動産を売却するとき、今すぐ売りに出すべきか、それとも少し待ってから売った方が得するのか、どちらでしょうか?
不動産価格は経済状況の影響を受けます。新型コロナウイルスの影響で、日本経済は2020年頃から低迷。2022年についても、回復傾向はみられるものの、まだ新型コロナウイルスの影響が続くと考えられます。
政府の対策次第では大きな株価の暴落などはないと予測されていますが、2022年の不動産価格は現状とさほど大きく変わらないものとみられています。
しかし先行きはまだわからない部分も多く、不動産の売却を考えているなら、早めに売却する方がいいと言えるでしょう。
船橋市の不動産売却の流れと費用
船橋市の不動産を売却する際、基本的なステップと必要な費用についてご紹介しましょう。
不動産売却の流れ
1 査定を依頼
2 業者を選ぶ
3 訪問査定を実施
4 媒介契約を結ぶ
5 売却活動を開始
6 売買契約を結ぶ
不動産の売却は、まず不動産業者に物件情報を伝えて査定を依頼することから始まります。
その査定結果をふまえて、どの業者に売却を依頼するか決めていきます。
さらに実際の物件を確認しながら詳しい査定を行う「訪問査定」を実施。
査定結果をもとに売り出し価格を決め、その業者と媒介契約を結び、実際の売却活動を始めることとなります。
所要期間の目安としては、最初の業者を決めるまでに数週間から1か月程度、実際の売却活動に1~3か月、買主との売却契約を締結し引き渡しまで1~2か月がかかります。
不動産の売却を考えてからすべてのプロセスが完了するまでは、6か月程度かかることとなります。
不動産売却に必要な費用
不動産を売却すれば、その売却した金額を手に入れられますが、売却にはさまざまな費用が必要です。不動産の売却にかかる主な費用は以下の通りです。
・仲介手数料
不動産の売却を依頼した業者に払う手数料は、売買価格の3%+6万円。売買価格が2,000万円なら、66万円。これに消費税がかかります。
・印紙税
売買契約書に印紙を貼って納める税金のこと。金額は売買価格によって異なり、1000万円超5000万円以下の場合は1万円です。
・登記費用
不動産を売却して所有権を移転するためには、登記しなければならず、このための費用がかかります。司法書士に依頼する場合、2~3万円程度が必要です。
・そのほか クリーニング費用、解体費、引っ越し費用などが、必要になる場合があります。
船橋市の不動産売却を成功させるための業者選びのコツ
納得のいく金額でスムーズに船橋市の不動産を売却するためには、依頼する業者選びを慎重に行うことをおすすめします。
売買物件の媒介を行っている業者を選ぶ
不動産業者といっても、マンションの開発業者や建売業者などから、商業施設関連を中心に取引する業者など、扱う物件によってそれぞれで得意とする分野が異なります。不動産の売却を依頼する場合は、売買物件の媒介業務を行っている業者を選ぶことが基本です。
地域の特徴を把握している業者を選ぶ
船橋市の物件を売却するなら、やはり船橋市の現地の情報を把握している業者に依頼したいもの。その地域の状況にあわせて、最適な売却価格や売却方法を提案してもらえるでしょう。
信頼できる担当者か
業者の担当者とは、売却を完了するまで半年近く長い付き合いをすることとなります。問い合わせ時の対応やサポートの姿勢などもチェックして、信頼して依頼できる担当者か見極めるようにしましょう。
信頼できる業者選びから始めよう
都心へのアクセスが良く、暮らしやすい地域であることから、人気の船橋市。
船橋市の不動産マーケットは2022年も堅調に維持していきそうですが、新型コロナウイルスなどの影響で、いつ不動産価格の下落が起きるかはわかりません。
もし不動産の売却を考えているのなら、まずは信頼できる業者選びから始めておくといいのではないでしょうか。
監修者
大沼 春香(おおぬま はるか)
宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。
最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。