中古住宅の正確な買取相場を知りたい方へ
- 「中古住宅の買取はいくらになるか知りたい」という方は、この記事で売値相場をチェック
- 居住地域の住宅買取の価格相場ことで、より良い条件で売れる可能性が高まります
- 業界No.1の「ポラス」なら、中古住宅のより良い買取提案をさせていただきます
そこで知っておきたいのが土地や建物の買取相場と、実際に住居がいくらで買取してもらえるかです。
今回は中古住宅の買取相場の簡単な調べ方、築年数と買取価格の関係を解説します。
中古住宅の買取相場
中古住宅の買取は、相場価格よりも安くなってしまうのが一般的です。なぜ相場価格より安くなってしまうのか、その理由について解説します。
また、買取と仲介にはどのような違いがあるのかも知っておきましょう。
買取相場が低くなる理由
住宅の買取は相場とされる市場価格から、7割程度の金額で買い取られることが多いです。これには3つの理由が存在します。1. 不動産会社が利益を発生させるため
2. リフォーム・リノベーション費用が掛かるため
3. 売主は安くても買い取ってもらおうとするため
住宅の買取は不動産会社が売主から直接購入し、その後別の買主に再販することで利益を得ています。
不動産会社としては買取価格が高すぎると、その分再販による利益を削ることになります。そのため、不動産会社側にも十分な利益が出るように価格を提案するのが普通です。
また、中古住宅は購入してそのまま売りに出すわけではなく、リフォームやリノベーションも行ってから販売します。 中古住宅であれば外壁や内装、間取りなどを現代のニーズに合わせる必要があり、改修に必要な費用も買取価格から差し引かれていることを理解しましょう。
最後に、売主側の心理として、中古住宅を買い取ってもらえるだけありがたいと考え、安い金額でも売却してしまおうとするからです。 不動産会社に買取してもらえば、現金化の予定が立てやすく、早くお金が必要な人にとっては助かるからという事情もあります。
3つの理由があるため、中古住宅の買取は相場価格よりも安くなりやすいことを覚えておいてください。
買取よりも高価買取を目指すなら、仲介という方法もあります。仲介は不動産会社に依頼して広告を掲載してもらい、個人の買主を探してもらう方法です。
中古の住宅でも売主の希望する価格で販売でき、相場価格と同程度でも売ることが期待できます。
ただし、買い手が見つかるまでに時間が掛かること、不動産会社への販売手数料の支払い、希望者には内見も必要です。
現金化の早さで買取を選ぶか、金額の高さで仲介を選ぶかは比較検討してください。
中古住宅の買取相場を調べる方法3選
中古住宅の買取相場を調べるための代表的な3つの方法を紹介します。
・土地総合情報システム
・レインズマーケットインフォメーション
・不動産ポータルサイト
土地総合情報システム
土地総合情報システムは国土交通省が提供しており、不動産の取引価格を検索できるWebサイトです。不動産の取引価格、地価公示、都道府県地価調査も検索でき、住宅価格を把握するのに便利です。毎年四半期の期間、土地や建物などの種類、そして住所を入力すると、指定した条件に当てはまる不動産取引価格を参照できます。
中古住宅の場合、築20年以上のものは建物としての価値がほとんどなくなり、土地価格での取引になりやすいです。
土地総合情報システムで土地の価格を調査しておくと、買取相場を把握でき、買取価格もおおよその予想ができます。
検索で相場価格が把握できたら、「相場価格×0.7」の計算式で買取の相場価格もわかります。築年数の長い住宅に住んでいる方は、土地総合情報システムで市場の相場価格を検索してみましょう。
レインズマーケットインフォメーション
レインズマーケットインフォメーションは国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営しています。全国に4か所ある不動産流通機構が保有する、土地建物の売買価格の情報を参照できます。検索方法は「マンション」と「戸建」のどちらかで都道府県・地域を選び、「検索する」をクリックするだけです。
検索すると直近一年の取引情報がグラフ形式で表示され、より細かい条件を入力することも可能になります。
ご自分の売却したい住居と似た間取り、築年数、床面積などの情報を入力すれば、より詳細に最近の相場価格が把握できます。
レインズマーケットインフォメーションでは毎日の不動産売買情報が更新されるので、情報量、質ともに信頼できる不動産取引情報提供サイトです。
不動産ポータルサイト
不動産ポータルサイトとは、連携する不動産会社と物件情報を共有・広告しているWebサイトです。有名なものでは、「SUUMO」「LIFULL HOME’S」「アットホーム」などがあり、全国の物件を検索できます。テレビやインターネットで多くの広告を打っていることから、老若男女問わず認知度が高いのが不動産ポータルサイトです。
不動産ポータルサイトでは売却したい住宅と類似の物件を調査でき、相場価格を把握できます。日々多くの不動産売買が行われているため、情報量も多く、信頼性の高い方法です。
中古住宅の買取価格と築年数の関係性

中古住宅は築年数と買取価格に相関関係があり、築年数が古いほど価格は下がってしまいます。
ここでは築年数による買取相場について見ていきます。
・築10年の買取相場
・築20年の買取相場
・築30年以上の買取相場
築10年の買取相場
住宅は築10年になるまでは比較的価値が高く、10年で約5割まで価値が下がります。あくまで概算ですが、新築であっても人が住めば1年で5%程度価値が下がるとされています。築10年の場合は、「築10年×5%=50%の下落」だと考えてください。
そのうえで、購入当時に2,000万円の住宅だった場合、築10年で価値は1,000万円ほどになります。
加えて、不動産会社の買取であれば相場価格の7割ですから、「1,000万円×0.7=700万円」が買取価格の目安です。
不動産会社での買取は相場価格よりも安くなりますが、売り手にもメリットがある点は補足しておきます。
そのメリットが「契約不適合責任がない」という点です。
契約不適合責任とは、売却した土地や建物に欠陥があった場合に、売主が責任を取らなければならない法律の規定です。買取の場合は不動産会社が住宅を購入し、その後希望者に販売します。
不動産の買取では宅地建物取引業法の規定により、売主の契約不適合責任を免除できます。売却すればその後は責任もないので、不安を抱えて過ごす必要がなく大きなメリットと言えるでしょう。
築20年の買取相場
築年数が10年を超えると、10年目までに比べれば下落の幅はわずかに小さくなります。築20年の住宅の場合は、購入当時の価格から10分の1程度の価値とされています。購入当時に2,000万円だったなら、相場価格では200万円、さらに買取価格は140万円程度になるでしょう。
築20年を超えると建物としての価値も極端に落ちてしまうため、住宅の買取を依頼するなら10年以内に行うのがおすすめです。
築30年以上の買取相場
築30年以上になると建物そのものはほぼ価値がなく、ほとんどは土地の価格だけになります。建物の価値がなくなることから解体を考える方もいますが、解体には人件費や廃材処理費用で数百万円が必要です。買取価格以上の出費になることを考えると、建物を解体して買取を依頼するのはおすすめできません。
不動産会社に依頼して買取をしてもらえば、建物の解体も不要ですからおすすめです。
築年数30年以上の住宅はリフォームをしなければ、買い手を見つけるのも困難です。古い建物になるほど買取で売却したほうがよいでしょう。
ちなみに、築年数による建物の買取相場の計算ですが、次の方法でおおよその価格は把握できます。
・築年数1~10年:
「築年数×5%」を購入当時の価格から引く
・築年数11年~20年:
「築年数×4%」を購入当時の価格の半額から引く
・築20年以上:
購入当時の価格の1割以下
築20年以上の建物の価値はほとんどなく、買い手もつかないと想定し、スムーズに買取してもらえる不動産買取の方法を選びましょう。
中古住宅の買取は、相場と住宅の価値をチェック
住宅の買取は適正価格で売却するためにも、相場を知ることが重要です。
今回紹介した3つの方法では、全国の地価、取引情報を基に今お住いの住宅の価値を判断できます。客観的に住宅の価値を把握できるので、不動産会社との交渉も有利に進められるでしょう。
注意したいのは、築年数が長くなるほど住宅の価値は下がり、20年を超えるとほとんど価値がなくなることです。住宅の価値が高いうちに売却するなら、築年数10年以内がおすすめです。
ただし、現在古くなって誰も住んでいない土地と建物があるなら、買取の方がスムーズに進むケースもあります。ケースバイケースですが、確実性を重視するなら、住宅の買取を選択してください。
監修者

大沼 春香(おおぬま はるか)
宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。
最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。