
家の売却によって得たお金で住宅ローンを完済したり、新しい家の頭金にしたりするのなら尚更、少しでも高く売りたいと思うのは当然のことです。
そこで今回は、家を高く売るためのコツについて詳しく解説していきます。
複数の不動産会社に査定してもらう
家を売るときには、必ず不動産業者などの専門家にその物件の査定をしてもらいます。
その際、一社だけにお願いするのではなく、適切な相場を知るためにも、必ず複数の不動産会社に査定をしてもらうことが大切です。
不動産業者はその会社によって売買する物件の得意分野が異なります。
中古マンションの売却が得意なところもあれば、戸建て住宅の売却が得意なところもあり、結果的に査定額にも違いが生じることは珍しくありません。
まずは複数の不動産業者に査定をしてもらい、査定金額を比較してみましょう。
その上で、各業者の販売活動の方法や担当営業マンの対応、丁寧に納得のいく説明をしてくれるかどうかなどを基準に、どの業者に家の売却を依頼するか決めていきます。
引越しは買い手が決まってから
家の売却を依頼する不動産業者が決まり販売活動がスタートすると、購入希望者が物件の内覧に訪れることがあります。
このとき、次に住む場所が既に決まっていた場合でも、先に引越しをしてしまうのはおすすめできません。
家具や電化製品など全ての荷物が運び出された空の物件では、購入希望者がその物件での暮らしをイメージしにくくなってしまうからです。
実際に生活している様子が伝わりやすくするためにも、引越しは今住んでいる家の買い手が決まってから行うようにしましょう。
ただし、荷物があふれて部屋が狭く見えてしまったり、掃除が行き届かずに汚かったりする家では逆効果です。
洗濯物を干したままにしない、靴は全て下駄箱にいれておく、水回りの汚れを落とす、納戸やクローゼットの中も整頓しておくなど、購入希望者に好印象を与えられるように家の中を綺麗に整えておきましょう。
内覧時の対応について
内覧は住宅の売却においてとても重要な項目です。
ここでの対応によって、購入希望者の印象が大きく変わることもあるので、万全の準備をしておく必要があります。
見ず知らずの人が家の中を見て回るのは、あまり良い気持ちがしないかもしれませんが、購入する側にとっては、購入を決める前に実際の室内を見ておくことは欠かせないことです。
相手の方が気持ちよく室内を見て回れるように、明るくにこやかに対応するようにしましょう。
家近くにある学校やスーパーなど、周辺情報が分かるチラシを作成して住環境の良さをアピールしてみたり、納戸や押し入れの中など購入者が自分から開けにくい場所を積極的に見せたり、協力的な姿勢を見せることで、内覧を親しみやすい雰囲気にすることができるはずです。
家族が共に暮らしてきた家にはたくさんの思い出が詰まっているはず。
大切なマイホームだからこそ、売却について丁寧に考え、住み替えに活かせるようにしましょう。
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監修者

大沼 春香(おおぬま はるか)
宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。
最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。