
中古マンションが売れない理由はいくつかありますが、単に売り出す価格が高すぎたり、不動産会社が合わないなどといった原因も多いようです。
ここでは中古マンションが売れない原因について確認していきます。
売れない原因としてあげられる価格設定
売れない原因としてまず考えらえるのが、適正な価格になっていないということが挙げられます。
少しでも高く売りたい気持ちは理解できますが、相場というものがありますので、一定の相場以上の強気な価格設定をしてしまうと、問い合わせすらないという状態も発生してしまいます。
最初から高い価格では、買い手の購買意識がなくなってしまい、内覧や交渉の場まで進むことができませんので、理想価格や不動産会社の査定価格だけを参考にせず、買い手の立場になって相場を見直すようにしましょう。
極端な言い方になりますが、どんな悪い物件であっても価格さえ安くしてしまえば、売れる可能性は高くなると言えます。
マンション設備に問題がある場合
マンション自体の問題や、設備などに問題がある場合でも、なかなか売れないケースがあります。
例えば、立地場所の問題であったり、築年数が経過しすぎている物件であったり、3階建て以上のマンションなのにエレベーターがない場合なども敬遠されがちになります。
このようなマンション自体の問題はどうしようもないので、ほかでアピールするポイントを作りましょう。
また、問い合わせや内覧が多いものの、契約や交渉に至らないケースでは、部屋に問題がある可能性があります。
キッチンやバスルームなど水回り場所を中心にクリーニングができていなかったり、部屋自体が散らかっていて清潔感がない場合、或いは全体的に設備の老朽化が目立っており、価格の割に設備が古いなども売れない原因として考えられます。
不動産会社が原因の場合
不動産会社に任せておけば安心と思ってしまいがちですが、中には悪質な不動産会社や、頼りない不動産会社もあるため注意しなければなりません。
通常は売主から依頼を受けた物件は、自社はもちろん他社にも紹介をし、多くの人に物件を見てもらえるようにするのが一般的ですが、自社だけで抱え込み、他社には紹介しないという「囲い込み」を行う不動産会社も見受けられます。
時折、相場に合っていないような高い査定価格を出している不動産会社もありますので、売り出しの方式や適正価格など、信頼できる不動産会社を選ぶことも大切です。
また、不動産会社には得意分野もあります。
マンションであればマンションを得意とする会社を選ぶことも重要と言えるでしょう。
需要がない場合の対処法
売りに出してから問い合わせすらない状態であれば、価格の見直しを行いましょう。
周りの似たような条件の中古マンションの価格を参考にし、不動産会社とも相談しながら価格を安くしてみましょう。
次に、広告が内覧したいような魅力的なものになっているかを再確認しましょう。コメントや写真、長所などをしっかりアピールしているかなどをチェックしてください。
内覧はあるものの契約に至らない場合は、部屋の見直しやヒアリングを分析してみてください。
リフォームまでは不要ですが、水回りなどを中心にハウスクリーニングを行ったり、照明なども新しいものと取り換えて清潔で明るくしましょう。
また、ご辞退されたお客様に、何がいけなかったのかを確認し、問題点を分析して販売活動の見直しを行うのもよい方法です。
営業担当者にキチンとフィードバックしてもらう事が大切です。
マンションが売れない原因の多くは価格設定が合っていないことが挙げられる一方、設備や部屋の印象、また不動産会社の販売活動などさまざまな要因も考えられます。
上記を参考に中古マンションを上手に売ってください。
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監修者

大沼 春香(おおぬま はるか)
宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。
最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。