
まずは相場を考えることが大切です。しかしどうやって調べればよいか悩んでいる方も多いようです。
今回は不動産売却における相場の調べ方についてご紹介いたします。
相場を知ることの重要性
物には相場というものがあり、新品でも中古でも相応の価格というものがあります。
例えばみなさんが中古車を買う場合、どんな車種や年式、走行距離でどれくらいの価格なのかを最初に調べるのではないでしょうか。不動産にも同じことが言え、家の大きさや経過年数、立地場所などによって価格が変わります。
不動産を売却する場合、特に相場の調査が重要と言われています。
理想だけでとても高い価格で売り出してしまうと、問い合わせすらない状態になることもあれば、逆に安すぎる価格で売り出してしまうと、いわくつき物件なのではと怪しまれたり、すぐに買主は見つかるものの、もっと高くても売れたのでは? ということも考えられます。
適正な価格で売り出すことで、売主にとっても買主にとっても公平な取引ができると言えますので、まずは売りたい不動産の相場をしっかり知ることから始めるようにしてください。
戸建て住宅の相場の調べ方
戸建て住宅は土地の広さや建物の間取り、築年数、立地場所など、条件が多岐に渡るため相場を出すのがとても難しいと言われています。
ご自分で調べる方法としては、インターネットや住宅情報誌などで周辺の似たような条件での取引事例や売り出し価格などを参照する方法があります。土地の広さや築年数など、類似する物件を探しながら相場を確認してみましょう。
一社だけの情報ではバラつきが多くなりますので、複数のサイトの情報を集めてより正確な価格を割り出していきます。しかし戸建て住宅の場合は、条件によって周りの相場より大きく異なる場合もありますので、ネットなどの情報だけで正確な価格を割り出すのは難しいと言えます。
だいたいの相場を知ったうえで、最終的に不動産会社などに依頼して査定してもらうのもよい方法と言えます。
マンション売却の相場の調べ方
マンションの売却での相場においても、基本的には戸建て住宅の相場と同様の調査方法でかまいません。バリエーションが多い戸建て住宅に比べて、マンションは条件や間取りなどが類似している物件が多いため、相場は調べやすいと言えます。
似たような広さがない場合は坪単価で割り出す方法もあります。
マンションの場合も最終的な査定価格を出してもらう場合はプロに任せることになりますが、上記を参考にして相場を知っておけば
不当に低い価格で販売してしまうこともないでしょう。
土地売却時の相場の調べ方
土地だけの売却を考えている場合、国土交通省が提供している「土地総合情報システム」を利用することで、実際の取引事例を確認することができます。地域を地図形式で選ぶことができるため、周辺での取引事例があれば、かなり正確な相場を調べることができると言えます。
これ以外に、一般的な住宅情報誌やインターネットなどの不動産情報を確認し、近辺で売りに出されている、似たような広さの土地(同じ広さがなければ坪単価)の価格を調べてみましょう。
不動産会社の情報では売り出し価格が掲載されています。実際には買主との交渉があり、売り出し価格より安く売買が成立している場合もありますので注意するようにしてください。
土地の場合もある程度の相場を理解してから、不動産会社などで査定をお願いしてみましょう。
不動産売却の相場を知ることは、正しい資金計画を立てられることはもちろん、買主との交渉の際での判断材料にも利用することができます。
上記を参考に不動産の相場をチェックしてみてください。
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監修者

大沼 春香(おおぬま はるか)
宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。
最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。