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投資用不動産を売却するには?流れ・タイミング・税金・高く売るポイントを解説

投資用不動産を売却するには?

  • 投資用不動産を売却するタイミングや流れ、査定で見られるポイントを解説。
  • 税金・ローン・入居者対応など、売却前に確認したい注意点を整理。
  • 収益物件を手放す前に、何を比べて判断すればよいかを紹介します。
投資用不動産の売却では、一般的な住まいの売却とは違い、「いくらで売れるか」だけでなく、家賃収入、利回り、入居状況、修繕費、税金、ローン残債まで含めて判断する必要があります。売却価格が高く見えても、諸費用や税金を差し引くと、思ったほど手元に残らないケースもあります。

また、空室が続いている物件や築年数が古くなっている物件、修繕費が増えている物件では、売却のタイミングを誤ると収支がさらに悪化することもあります。

この記事では、投資用不動産を売却する主なタイミング、査定で見られるポイント、高く売るための準備、失敗を防ぐ注意点をわかりやすく解説します。

目次

投資用不動産を売却する主なタイミング

投資用不動産は、持ち続ければ必ず利益が増えるわけではありません。家賃収入や修繕費、税金、市況の変化によって、売却したほうが手残りを守れる場面もあります。
まずは、売却を検討しやすい代表的なタイミングを確認しておきましょう。
 

【売却タイミング①】価格相場が上昇しているとき

不動産価格が上がっているときは、投資用不動産の売却を考えやすいタイミングです。購入時より高く売れる可能性があり、これまでの家賃収入に加えて売却益を得られる場合もあります。

ただし、相場全体が上がっていても、物件のエリア、築年数、入居状況によって評価は変わります。近隣の成約事例や投資家の需要も確認しながら、今売るべきか、もう少し保有するべきかを判断しましょう。
 

【売却タイミング②】空室や収支悪化が続いているとき

空室や収支の悪化が続いている場合は、売却を検討するサインです。家賃を下げても入居が決まらない、管理費や修繕費が増えている、ローン返済が重いといった状態が続くと、保有するほど手残りが減る可能性があります。

一時的な空室であれば改善できることもありますが、賃貸需要の低下や築年数の影響が大きい場合は、根本的な改善が難しいケースもあります。今後の空室リスクや修繕費も含めて、売却した場合と保有を続けた場合を比較しましょう。
 

【売却タイミング③】大規模修繕や設備更新の前

大規模修繕や設備更新の前も、売却を考えるタイミングです。区分マンションでは修繕積立金の値上げや一時金、一棟物件では外壁・屋根・給排水設備などの修繕費が発生することがあります。大きな支出の前に売却すれば、追加負担を抑えられる場合があります。

ただし、修繕予定を隠して売却するとトラブルにつながるおそれがあります。長期修繕計画や過去の修繕履歴、管理組合の資料などを整理し、どこまで対応してから売るべきか不動産会社に相談しましょう。

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【売却タイミング④】所有期間が5年を超えたあと

売却益が出そうな場合は、所有期間が5年を超えているかどうかも確認しておきたいポイントです。土地や建物の譲渡所得は、譲渡した年の1月1日時点で所有期間が5年を超えるかによって、「長期譲渡所得」と「短期譲渡所得」に分かれます。

短期譲渡所得に該当すると税負担が重くなりやすいため、売却時期を少し調整することで手残りが変わる場合があります。
ただし、税金だけを理由に売却を遅らせると、空室や修繕費で収支が悪化することもあるため、税金・ローン残債・相場・修繕予定をあわせて判断しましょう。

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投資用不動産の査定で見られる部分

投資用不動産の査定では、住みやすさだけでなく、買主が投資として成り立つかどうかが重視されます。
査定の見方を理解しておくと、提示された価格の理由がわかり、売却前に準備すべき資料も整理しやすくなります。
 

① 家賃収入・利回り・空室率

投資用不動産の査定では、家賃収入、利回り、空室率が重視されます。買主は購入後の収益を見て判断するため、年間家賃収入や表面利回りだけでなく、実際の入居状況や運営実績も確認します。

満室想定の利回りが高くても、空室が多い、滞納がある、入居者の入れ替わりが多い場合は評価が下がりやすくなります。査定前には、家賃、入居期間、空室期間、滞納の有無、管理費や修繕費を整理しておきましょう。
 

② 築年数・修繕履歴・管理状態

築年数や修繕履歴、管理状態も、査定に影響するポイントです。投資用不動産は購入後も賃貸運営が続くため、買主は建物の劣化状況や、今後どのくらい修繕費がかかりそうかを見ています。

一棟物件では外壁、屋根、給排水設備、共用部など、区分マンションでは専有部分に加えて管理組合の運営状況や修繕積立金も確認されます。過去の修繕履歴や点検記録をそろえておくと、買主も購入後の費用を見込みやすくなります。
 

③ 立地・賃貸需要・周辺環境

立地や賃貸需要、周辺環境は、投資用不動産の価値を左右します。駅までの距離、通勤・通学のしやすさ、大学や工場、商業施設、病院、再開発の有無などは、入居者を確保しやすいかどうかに関わります。

投資家は、今の入居状況だけでなく、今後も安定して貸せるエリアかを見ています。査定時には、近隣の成約事例だけでなく、周辺の賃貸募集状況や家賃相場も確認し、物件の強みを整理しておきましょう。
 

④ ローン残債と売却後の手残り額

査定価格を見るときは、売却後にいくら手元に残るかまで確認することが大切です。売却価格が高くても、ローン残債、仲介手数料、登記費用、譲渡所得税などを差し引くと、想定より手残りが少なくなる場合があります。

ローンを利用している場合は、売却時にローンを完済し、抵当権を抹消する必要があります。売却を検討する段階で、ローン残高証明書や返済予定表を確認し、諸費用や税金を含めた概算を出しておきましょう。

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投資用不動産を高く売るためのポイント

投資用不動産を高く売るには、単に高い売出価格を付けるだけでは不十分です。
買主が安心して投資判断できる材料をそろえることで、価格交渉を受けにくくなり、物件の魅力も伝わりやすくなります。

ここでは投資用不動産を高く売るために、押さえておきたいポイント4つを解説します。
 

【ポイント①】収支がわかる資料をそろえる

投資用不動産を高く売るには、収支がわかる資料をそろえておくことが大切です。買主は購入後の収益性を見て判断するため、家賃収入や管理費、修繕費、固定資産税などが整理されていると検討しやすくなります。

レントロール、賃貸借契約書、修繕履歴、滞納の有無などを準備しておくと、物件の状況を説明しやすくなります。収支の実態がわかるほど、買主も購入後をイメージしやすく、価格交渉を受けにくくなります。
 

【ポイント②】売却前に管理状態を整える

売却前には、できる範囲で管理状態を整えておきましょう。共用部が汚れている、設備不具合が残っている、空室の原状回復ができていないと、買主に管理リスクを感じられやすくなります。

一棟物件ではエントランスや廊下、ゴミ置き場など、区分マンションでは室内設備や管理組合の状況も見られます。大がかりなリフォームまでは不要ですが、清掃や小修繕で印象が変わる部分は整えておくとよいでしょう。
 

【ポイント③】投資用不動産の売却に詳しい不動産会社を選ぶ

投資用不動産を高く売るには、投資用物件の売却に詳しい不動産会社を選ぶことが重要です。居住用不動産とは違い、家賃収入、利回り、賃貸借契約、入居者対応、買主の融資などを踏まえた提案が必要になります。

査定額だけでなく、どの買主にどう提案するのか、収益性をどの資料で説明するのかも確認しましょう。地域の売買事例や賃貸需要に詳しい会社であれば、物件の強みを整理し、販売戦略も立てやすくなります。
 

【ポイント④】仲介と買取を比較する

投資用不動産を売却するときは、仲介と買取を比較して選びましょう。できるだけ高く売りたい場合は、買主を探して市場価格に近い売却を目指す仲介が基本になります。

一方で、早く現金化したい場合や、空室・修繕費の負担を早く止めたい場合は、買取も選択肢です。ただし、買取はスピードや手間の少なさがメリットになる反面、仲介より価格が下がる傾向があります。価格、売却期限、手残り額を比べて判断しましょう。

投資用不動産の売却で失敗しないための注意点

投資用不動産の売却では、高値だけを追うと売却期間が長引き、結果的に収支が悪化することがあります。
入居者対応やローン残債など、投資用物件ならではの確認事項も多いため、事前に注意点を押さえておきましょう。
 

【注意点①】査定額の高さだけで不動産会社を選ばない

不動産会社を選ぶときは、査定額の高さだけで判断しないようにしましょう。高い査定額は魅力的に見えますが、その金額で実際に売れるとは限りません。根拠の薄い高値で売り出すと、反響が少ないまま時間が過ぎ、結果的に値下げが必要になることもあります。

査定額を比較するときは、周辺の成約事例、想定利回り、現在の家賃水準、買主層、販売戦略まで確認することが大切です。現実的な価格設定と売却計画を説明してくれる会社を選びましょう。
 

【注意点②】入居者や管理会社への対応を後回しにしない

入居者がいる投資用不動産を売却する場合は、入居者や管理会社への対応も整理しておく必要があります。オーナーチェンジ物件では、買主が賃貸借契約を引き継ぐため、家賃、敷金、契約期間、滞納の有無などの確認が欠かせません。

売却後は、家賃の精算、敷金の承継、振込先の変更、管理会社の引き継ぎなどが発生します。入居者への通知は、不安を与えないように、不動産会社や管理会社とタイミングを相談しながら進めましょう。
 

【注意点③】売却後の手残り額を事前に試算する

投資用不動産の売却では、売却価格だけでなく、最終的にいくら手元に残るかを確認しておきましょう。ローン残債、仲介手数料、登記費用、譲渡所得税、管理費や固定資産税の精算などを差し引くと、想定より手残りが少なくなる場合があります。

特に売却益が出る場合は、税金の影響も考える必要があります。売却を進める前に、複数の売却価格で手残り額を試算しておくと、価格交渉の場面でも判断しやすくなります。
 

【注意点④】オーバーローンの場合は早めに相談する

ローン残債が売却価格を上回るオーバーローンの場合は、早めに相談しましょう。投資用不動産に抵当権が設定されている場合、原則として売却時にローンを完済し、抵当権を抹消する必要があります。

売却代金だけで完済できないときは、不足分を自己資金で補う、金融機関と返済方法を相談するなどの対応が必要です。ローン残高証明書や返済予定表を確認し、不動産会社や金融機関に早めに相談しておきましょう。

投資用不動産の売却に関するよくある質問

投資用不動産を売却するときは、入居者がいるまま売れるのか、空室にすべきか、どのくらい時間がかかるのかなど、判断に迷いやすい点があります。
ここでは、相談前に確認しておきたい基本的な疑問を整理します。
 

Q. 入居者がいる投資用不動産でも売却できますか?

A. 入居者がいる投資用不動産でも売却できます。
一般的には、入居者が住んだまま所有者だけが変わる「オーナーチェンジ物件」として売却します。買主は賃貸借契約を引き継ぎ、新しい貸主として家賃を受け取る形になります。

ただし、室内を確認しにくいため、賃貸借契約書、家賃の入金状況、敷金、契約期間、滞納の有無などの資料が重要です。入居者への通知時期や管理会社の引き継ぎも、不動産会社と相談しながら進めましょう。
 

Q. 空室にしてから売ったほうがよいですか?

A. 空室にしてから売るべきかは、物件の状態や想定される買主によって変わります。
空室であれば室内を確認しやすく、リフォームや自己利用を考える買主にも検討してもらいやすくなります。

一方で、入居中のまま売却する場合は、家賃収入がある点を投資家に伝えやすくなります。現在の家賃水準、室内状態、売却価格への影響を確認し、空室にするメリットとリスクを比較して判断しましょう。
 

Q. 投資用不動産の売却にはどのくらい時間がかかりますか?

A. 投資用不動産の売却期間は、価格、立地、利回り、入居状況、築年数などによって変わります。
需要が高いエリアで、収支資料が整理されている物件であればスムーズに進みやすい一方、価格が高すぎる場合や修繕リスクが大きい場合は時間がかかることがあります。

また、買主が収益性や融資条件を確認するため、居住用物件とは違う検討期間が必要になる場合もあります。売却期限がある場合は、早めに不動産会社へ相談し、仲介と買取のどちらが合うか比較しておきましょう。

まとめ

投資用不動産の売却では、売却価格だけでなく、家賃収入、利回り、入居状況、修繕費、税金、ローン残債まで含めて判断することが大切です。高く売れそうに見えても、諸費用や税金を差し引くと手残りが少なくなる場合もあるため、事前に収支を整理しておく必要があります。
 
投資用不動産を安心して売却するには、地域の売買事例や賃貸需要に詳しい不動産会社へ相談することも重要です。

ポラスの仲介は、埼玉県・千葉県・東京都を中心に、地域に密着した売却サポートを行っています。売却価格の決め方、売却のタイミング、収支資料の整理、入居者対応まで、物件の状況に合わせてご提案します。
 
査定は無料です。
「今売るべきか知りたい」「手残り額を確認したい」「投資用不動産の売却を相談したい」という方は、お気軽にご相談ください。

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監修者

コラム監修者 大沼
大沼 春香(おおぬま はるか)

宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。

最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。

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