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川口市の不動産売却相場は?売り時や地域情報について

交通の利便性や住環境の良さから、緩やかに人口の増加が続いている埼玉県川口市。住宅需要や不動産相場において、川口市はどのような需要変化が予想されるのでしょうか。

ここでは川口市内のマンションや一戸建ての売却相場を中心に、不動産を売却する際に押さえておくべきポイントをまとめていきます。

目次

川口市の不動産売却相場

埼玉県の南端に位置し、東京に隣接したアクセスの良さで人気の街・川口市の不動産売却相場はいくらくらいなのでしょうか。
 

川口市の不動産売却価格の推移

2024年の川口市のマンション売却相場は、3,290万円です。2020年時点の川口市のマンション売却相場は2,244.1万円、2017年時点では2,415.2万円であり、下落していた価格が再び上昇に転じている傾向が伺えます。

また、2024年の川口市の一戸建て売却相場は、3,480万円です。2020年時点の川口市の一戸建て売却相場は2,996.8万円、2017年時点では3,206.8万円となっており、マンション同様下落傾向が見られましたが、その後再び上昇に転じています。

さらに、土地の坪単価はここ数年で右肩上がりの傾向があります。2024年の川口市の土地坪単価は96万円です。2020年では91.7万円と、4年で5万円以上価格が上がっています。マンションと一戸建て、土地の取引平均額はいずれも上昇傾向にあります。
 

川口市内の詳細エリア別不動産売却相場

同じ川口市内であっても、それぞれのエリアごとに不動産売却相場が異なります。
川口市内の主要駅とされる川口駅・西川口駅・東川口駅・鳩ケ谷駅を最寄り駅とする該当4エリアは、その利便性が人気と需要をもたらしているため、不動産売却相場が市内の他エリアよりも、高値を付けている点が大きな特徴です。

その中でも、川口市の中心的なエリアであり、最寄りに川口市役所がある川口駅の周辺は、市内の中で最も高水準の不動産売却相場を推移しています。
また、川口市の主要駅4エリア内でも、川口駅周辺と鳩ケ谷駅周辺を比較した場合、マンション・一戸建て・土地の坪単価は、その価格に倍以上の差があります。
 
参考までに、各エリアの平均価格を見ると、川口駅でマンションが約3,266万円、一戸建てが約4,616万円、土地の坪単価が約173.4万円です。
西川口駅では、マンションが約3,472万円、一戸建てが約4,768万円となっています。東川口駅では、マンションが約2,863万円、一戸建てが約4,085万円、土地が約2,759万円、坪単価が約90万円です。
鳩ケ谷駅では、マンションが約2,965万円、一戸建てが約3,833万円、土地が約3,046万円、坪単価が約100万円の値を付けています。
 

県内での売却相場を比較

川口市の埼玉県内でのマンション売却相場は、戸田市、さいたま市に次ぐ3番目の高さになります。
県内でも屈指の売却に適した地域と言え、特に川口市内でも最も中心的なエリアとなる川口駅周辺は、マンション、一戸建て共に相場の高い傾向が見られます。

川口市の不動産売却事例

川口市内で2023年から2024年にかけて実際に取引された事例をもとに、売却の相場価格を見ていきましょう。
 

マンションの取引事例

川口市内のマンションは築年数が経っていても高値で取引されている傾向があります。 川口駅から14分の飯塚にある築8年の3LDKマンションは、取引価格4,750万円で売却されています。また、西川口駅から15分の上青木西になると、築33年の2LDKマンションで、2,000万円の価格で売却されています。
 
川口市内のマンションは、ある程度築年数が経っていても、高値で取引される傾向があります。最寄り駅が川口駅になる飯塚では、築年数8年・3LDK・73㎡の物件が4,750万円、同飯塚の築年数17年・3LDK・58㎡の物件が2,800万円、青木の物件では、築年数6年・3LDK・63㎡で4,680万円の値を付けました。
 
また、最寄り駅が西川口駅の上青木西では、築年数34年・3LDK・82㎡の物件が2,970万円、並木の築年数10年・3LDK・70㎡の物件が4,380万、中青木の築年数8年・3LDK・75㎡の物件が5,490万円で売却されています。
さらに、最寄り駅が東川口駅の戸塚では、築年数3年・2LDK・57㎡の物件が4,980万円、最寄り駅が鳩ケ谷駅になる坂下町では、築年数4年・3LDK・65㎡の物件が4,100万円、大字里でも築年数7年・3LDK・78㎡の物件が3,980万円で取引されました。
 

一戸建ての取引事例

一戸建ての場合もマンションと同様に築年数の経過した物件でも高額で売却取引されています。
川口駅から16分の築3年、92平米の物件が5,060万円で売却されています。また、西川口駅から6分の築9年、95平米の物件は、4,880万円で売却された事例があります。
一戸建ての場合も、マンションと同様に、築年数が経過した古い物件であっても、比較的高額で取引されているようです。
 
最寄り駅が川口駅の川口では、築年数16年・92㎡の物件が5,060万円、青木では、築年数7年・93㎡の物件が4,680万円、飯塚では、築年数10年・113㎡の物件が4,780万円で売却されました。

また、最寄り駅が西川口駅の西川口では、築年数16年・115㎡の物件が4,590万円、同西川口の築9年・111㎡の物件が5,050万円、上青木でも、築年数12年・100㎡の物件が3,999万円の値を付けています。
さらに、最寄り駅が東川口駅になる佐間の築年数24年・88㎡の物件が2,649万円、最寄り駅が鳩ケ谷駅の三ツ和では、築年数23年・101㎡の物件が3,980万円で、それぞれ取引されたようです。
 

土地の取引事例

川口駅から14分の飯塚では坪単価166万円、95平米の面積で、4,780万円で取引されています。東川口駅から15分の戸塚東では、坪単価が122万円、94平米の面積で、3,480万円で取引された事例があります。
 
最寄り駅が川口駅になる飯塚では、坪単価166万円・95㎡の土地が4,780万円、東領家では、坪単価82万円・199㎡の土地が4,980万円で、それぞれ取引されています。
また、最寄り駅が西川口駅の中青木では、坪単価117万円・78㎡の土地が2,780万円、最寄り駅が東川口駅の戸塚東では、坪単価122万円・94㎡の土地が3,480万円で取引されました。
さらに、最寄り駅が鳩ケ谷駅になる坂下町の取引事例として、坪単価95万円・100㎡の土地が2,900万円の値を付けています。

【参考リンク】
蕨市の不動産売却相場は? 一戸建て・マンションを売る際のコツや売り時について

さいたま市の土地売却相場は? 土地を売る際のコツや売り時について

川口市の売出し物件の特徴とは?

川口市に売り出されている物件にはどのような特徴があるのでしょうか。市内周辺の環境からその特徴を見ていきましょう。
 

特徴① 住環境が良い

川口市の駅周辺は様々なショッピング施設が揃っており、どのエリアに住んでも生活に困ることはない住環境の良さが特徴です。荒川が近くにあるため、ゴルフやバーベキューなどのレジャー施設が充実しており、自然に隣接した環境で過ごせるところが大きな魅力です。
 

特徴② アクセスの利便性が良い

川口市内は、JRの武蔵野線と京浜東北線に加えて、埼玉高速鉄道が走っており、東京駅や新宿駅などに乗り換えなしで行くことが可能です。東京都北区の赤羽駅などが隣接しているため、アクセスの利便性の良さが川口市内の物件の大きな特徴です。

また現在は京浜東北線しか止まらないJR川口駅の西口側にホームを新たに造り、上野東京ラインを停車させる構想も発表され、ますます利便性が高まると期待されています。
 

特徴③ 再開発が進む転換期

近年、駅前の商店街を中心に再開発が進んでいる川口市。JR川口駅東口には大型複合ビルの誕生が計画されているなど、今後さらなる街の発展が期待できます。

また、建物の耐震性、災害時の防災設備の充実など、都市型住宅としての機能拡充が推し進められている点にも注目です。

川口市の不動産売却における売り時

川口市内での不動産売却に関して、より高い価格で売却したいと考えている場合は、今すぐ売却することを推奨します。川口市は、人口が増加しているにも関わらず、マンションも一戸建ても価格が下落しており、既に住宅の供給過多になりつつあると言えます。

また、川口市内の農地の宅地化が進むと、不動産の価格はさらに下落が進むと予測されます。
これらの見通しから、なるべく早いうちに売却を検討することが最適であると思われます。

川口市の不動産売却の流れと費用

実際に不動産売却を行う際に、どのような手順を踏めばよいのでしょうか?売却時に発生する費用の内容とともに確認していきましょう。
 

不動産売却の流れ

不動産売却の基本的な流れは以下のようになります。
 
1. 査定依頼
2. 机上査定の結果の返事
3. 不動産会社選び
4. 訪問査定依頼
5. 訪問査定
6. 媒介契約締結
7. 売却活動
8. 売買契約締結
 
まず、不動産会社に査定依頼を出すと、周辺地域の相場をもとに机上査定が行われます。机上査定の結果が揃ったら、訪問査定をする不動産会社を選び、訪問の日程を調整します。訪問査定の結果から仲介を依頼する不動産会社を決めて、媒介契約を結びます。
媒介契約を結んだら、買主を探すための宣伝活動を行います。そして買主が購入を決めたら、価格交渉を行い、売買契約を結ぶという流れになります。
 

不動産売却に必要な費用

不動産売却には、大きく分けて5つの費用がかかります。不動産会社に支払う「仲介手数料」、売買契約書に必要な収入印紙の「印紙税」、抵当権を抹消するために必要な「抵当権抹消登記費用」、不動産の売却時に発生する「譲渡所得税」、そして新居に移るための「引越し費用」です。
その他にも売却のケースによって発生する費用があるため、事前にどのくらいの費用がかかるのか確認しておくとよいでしょう。

川口市の不動産売却を成功させるための業者選びのコツ

不動産売却は、信頼できる不動産業者と媒介を結ぶことが成功の秘訣です。自分に合った業者や担当者に出会うためのコツを押さえておきましょう。
 

コツ① 担当者がしっかりしているか確認

担当者の力量を判断する1つの基準として、宅地建物取引士の資格を持っているかどうかが重要です。資格を持っている担当者には、不動産取引に関する専門知識があることが担保されるため、チェックしておくとよいでしょう。
また、営業電話がしつこかったり、連絡が極端に遅かったりするなど、少しでも対応に不審な点や不満がある場合は、担当者や業者の変更を検討しましょう。
 

コツ② 査定依頼を複数業者で比較する

売却の査定を検討する際には、1社だけでなく必ず複数の業者に査定依頼するようにしましょう。複数の業者に依頼することで、適正な相場を知ることができ、信頼できる不動産会社に出会える可能性が高くなります。

スムーズな取引で川口市の不動産売却を成功させよう

住環境の良さから人気のスポットである一方で、住宅の供給過多傾向が予想される川口市。
不動産売却を行いたい場合には、なるべく早いうちに検討を行い、信頼のできる不動産会社を選んで、スムーズな取引を目指しましょう。

監修者

コラム監修者 大沼
大沼 春香(おおぬま はるか)

宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。

最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。

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