足立区のエリア特性
足立区は東京23区内のなかでどのような特性があるのか、価格相場、足立区内で人気の街、売却時期などから見ていきましょう。
足立区の中古マンション価格相場
足立区は23区内では21位となっていて、ほかの区よりも中古マンションの価格相場が安いことが分かります。また、上位の港区、渋谷区、千代田区では、高いものなら1億円以上の相場価格となりますが、下位の板橋区、足立区、葛飾区、江戸川区であれば、高くても4,000万円台です。 ※専有面積70m²、築年数10年の場合、2020年12月時点。足立区で人気の街は?
足立区内で人気の街は、1位 北千住
2位 西新井
3位 綾瀬
となっています。
これら3つの街に共通するのは、交通アクセスがよいこと、駅周辺の開発が進んでいること、大型商業施設やスーパーなどがあり、買い物しやすいことなどが挙げられます。
足立区のマンション売却時期は?
足立区の中古マンションの価格は全体傾向からすると右肩上がりで上昇しています。この背景には、東京オリンピック開催の影響により、鉄道などのインフラ整備が整うこと、経済全体が好景気に向かうことで、地価の上昇が期待されていることにあるでしょう。しかし、オリンピック後や、コロナウイルスによる不景気などで、不動産相場は下落する可能性があります。そのため、価格相場が上昇している今が売却に適している時期といえるのです。足立区のマンション売却における注意点
足立区のマンションを売却する際には、以下の3つのことに注意しましょう。
注意点1:価格相場を確認しておく
まず、すべきことは売却したいマンションと似た条件のマンションがいくらで販売されているか知ることです。似た物件の価格を知れば、販売価格を決める際や、不動産会社に査定してもらったときに役立ちます。不動産ポータルサイトで、価格を調べてみるとよいでしょう。
その際、条件には、
・足立区内のエリア
・築年数
・平米数
・間取り
・駅からの距離
など、売却したいマンションと同じように設定し、絞り込み検索を行います。そうすると、売り出し価格の相場を知ることができます。
注意点2:不動産会社選びは慎重に
マンションを売却するときには、不動産会社と契約を締結し、販売活動を行ってもらいます。この不動産会社選びが重要です。不動産会社とのファーストコンタクトは、価格査定をお願いするときとなりますが、この価格査定時に、あきらかに高い価格を定時してくる不動産会社は、ただ契約を取りたいだけか、該当地域での実績が少ない会社です。その後、査定価格から大幅に値下げを要求してくる可能性があり、売却が長引いてしまうため、注意が必要です。高い場合は具体的な根拠を示してもらい、納得できるものか確認するとよいです。もし、「売却する自信があります」だけの会社は、避けることが賢明と思われます。
注意点3:売却期間は余裕をもって
マンションの売却には、ある程度時間がかかるものと覚悟しておきましょう。早く売ってしまいたいからといって、売り出し価格を低くしたり、購入希望者と交渉もせずに売却すると損をしてしまいます。マンション売却には、不動産会社選定に1カ月、販売活動に4〜6カ月はかかります。最低でも半年程度の期間は確保するようにしてください。
中古マンションの売却の流れ
中古マンションの売却は、どういった流れで行われるのか解説していきます。
流れ1:相場を調べ、査定してもらう
まずは、自分自身で同じエリアのマンション相場を調べます。調べ方は後ほど説明します。その次に、不動産会社に査定を依頼しましょう。不動産会社に査定を依頼する際には、複数の会社に依頼するのがおすすめです。というのも、1社のみだと、的確な相場がわからないためです。 複数の会社が出してきた査定額を比較し、適正価格をつかむとよいでしょう。
流れ2:仲介媒介契約を締結
複数の不動産会社に査定をしてもらったら、その中から信頼できる不動産会社を選び、仲介媒介契約を締結します。 仲介媒介契約には3種類あります。1社のみが仲介できる契約が「専属専任媒介契約」と「専任媒介契約」、複数社が仲介できる契約が「一般媒介契約」です。 それぞれの契約にはメリット・デメリットがあるので、自分に合った契約を選ぶことが大切です。
流れ3:条件交渉・決済・引き渡し
販売活動開始後、購入希望者があらわれたら、条件交渉をすることもあります。条件交渉の内容は、値引き交渉、リフォーム依頼、引き渡し時期の相談などです。あらかじめ、交渉されたときにどう判断するかを決めておくとよいでしょう。その後、購入希望者と媒介契約を締結し、引き渡しとなります。売主は不動産会社に報酬として仲介手数料の支払いが生じます。
中古マンションの価格相場を自分で調べるには
自分で中古マンションの価格相場を調べる方法には3つあります。以下の方法で調べてみましょう。
方法1:レインズマーケットインフォメーション
「レインズマーケットインフォメーション」は、国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営しているサイトです。直近1年間の成約価格を基にした不動産取引情報を閲覧できます。検索したい条件を選択して調べられたり、過去2年間の市場動向のグラフを見ることも可能です。方法2:不動産情報ライブラリ
「不動産情報ライブラリ」は、国土交通省が運営しているサイトで、価格情報(取引価格情報)を見ることができます。データのもととなっているのは、不動産取引を行った人を対象に行われたアンケート結果です。不動産取引時期、不動産の種類、地域から、検索できます。方法3:不動産会社ポータルサイト
不動産会社ポータルサイトでも、価格相場をつかむことも可能です。エリア、広さ、間取り、駅からの近さなどの条件を、売りたいマンションと同じ条件にして検索し、価格を調べてみましょう。ただし、不動産会社ポータルサイトに掲載されている価格は、売り出し価格なので、実際の取引価格ではないということを覚えておきましょう。足立区のマンション売却を成功させよう!
足立区のマンション売却を成功させるためには、不動産会社選び、売却期間の確保が重要です。また、価格相場を自分で調べて、適正価格で売却できるようにしましょう。
監修者
大沼 春香(おおぬま はるか)
宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。
最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。