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3000万で買った家がいくらで売れるの? 築年数別の相場や高く売るためのコツなど

3000万円で買った家を売るには、不動産会社や空き家バンクを利用するのが一般的です。
ただし利用する方法によっては本来高く売れるはずの家が、相場より安くなってしまう可能性があります。

この記事では3000万円で買った家がいくらで売れるのかという疑問に対し、築年数別の売却価格の目安、高く売るためのポイント、注意点などを詳しく解説します。

目次

3000万で買った家がいくらで売れるかを判断する際に覚えておくべきこと

3000万円で購入した家であっても、売却する際は購入金額より下がることは珍しくありません。
築年数によって価値が下がるだけでなく、土地と建物もそれぞれ別の方法で査定が行われます。

まず土地の場合は取引事例比較法、建物の場合は原価法でそれぞれ金額が判断されます。

取引事例比較法は、過去の土地の取引事例や成約価格から建物の価値を割り出す方法です。
ただし建物は全く同じものは存在しませんから、周辺の土地の相場や最新の成約価格、建物の形状と面積が類似するものから価格が算出されます。

原価法は、新築の価格から築年数による経年劣化の分を差し引いて算出する方法です。
それぞれの方法を駆使して、あらかじめいくらで売却できるか予測しておくことが大切です。
 

家の価格を左右する要素とは?

家は経年劣化や損傷の状態、周辺の相場などさまざまな条件で価格が変動します。
家の売買価格を左右する要素には何があるのか、みていきましょう。

・築年数
・価格低下率
・入居者の有無
・周辺の地価


家は新築ほど高く、築年数が経過するほど安くなっていきます。家の資産価値は10年で半分程度まで下がるとされており、築年数と価格低下率の関係は不動産売買では重要です。また入居者のいる物件と入居者のいない物件でも、家の売買価格は変わります。

例えば建築から1年以内の新築であっても、入居者が1人でもいれば「中古物件」として扱われます。中古物件は家としての価値が下がることから、自然と価格も低くなる点は理解しておきましょう。

そして土地の価格に影響するのが、周辺地域の地価です。
地価は時間経過で必ず下がるわけではありませんが、周辺で再開発が予定されたり、駅が建築されたりするなどの条件が揃うと、土地価格は大きく上昇します。

逆に大型商業施設や駅の移転、大企業の本社移転などで地域の利便性や価値が下がると、土地価格も下落することになります。

【築年数別】3000万円で買った家の売却価格目安

建物2000万円、土地1000万円の合計3000万円で購入した家であっても、築年数の経過とともに売却価格は自然と下落していきます。そこで築年数別に、築1年~築30年までの家の売却価格の目安について紹介します。
 

築1年の場合

築1年の家の場合、売却価格の目安は「2900万円」です。築1年はほぼ新築と同じ状態であり、設備や建物の劣化・損傷がほとんどないと考えられ、建物の価格は購入時の90~95%となるためです。

【建物】2000万円×95%=1900万円
【土地】1000万円

上記の計算結果から、建物+土地の価値は【2900万円】が目安となります。
 

築2年の場合

築2年の家の場合、売却価格の目安は「2800万円」です。築1年のときとほぼ同じく、設備や建物の状態はほぼ変わりないですが、築1年よりも価値が下がったと考えるためです。建物の価格は購入時の85~90%となります。

【建物】2000万円×90%=1800万円
【土地】1000万円

上記の計算結果から、建物+土地の価値は【2800万円】が目安となります。
 

築3年の場合

築3年の家の場合、売却価格の目安は「2700万円」です。築3年目でも問題のある使い方をしない限り、ほぼ新築と同じと考えられます。しかし築2年目よりは価値の下落が起こるため、購入時の価格の80~85%で計算します。

【建物】2000万円×85%=1700万円
【土地】1000万円

上記の計算結果から、建物+土地の価値は【2700万円】が目安となります。
 

築4年の場合

築4年の家の場合、売却価格の目安は「2500万円」です。新築とは大きな違いはなく、設備や建物も綺麗な状態と考えられますが、わずかながら経年劣化が生じている可能性があるため築3年よりも価値は下がります。購入価格に比べると70~75%の価値になります。

【建物】2000万円×75%=1500万円
【土地】1000万円

上記の計算結果から、建物+土地の価値は【2500万円】が目安となります。
 

築5年の場合

築5年の家の場合、売却価格の目安は「2400万円」です。築5年からは徐々に老朽化や劣化がわかりやすくなり、売却価格も下がります。購入時の価格と比較すると65~70%の価値となります。

【建物】2000万円×70%=1400万円
【土地】1000万円

上記の計算結果から、建物+土地の価値は【2400万円】が目安となります。
 

築10年の場合

築10年の家の場合、売却価格の目安は「2000万円」です。築10年の物件では、設備や建物の老朽化や劣化が明確に現れ、人が住み続けたことで細かな損傷も多くなります。そのため物件の価値が大きく下がり始め、購入時の価格の50%ほどの価値になります。

【建物】2000万円×50%=1000万円
【土地】1000万円

上記の計算結果から、建物+土地の価値は【2000万円】が目安となります。
 

築15年の場合

築15年の家の場合、売却価格の目安は「1500万円」です。築15年の物件は屋根や外壁の塗装が必要になる時期にも重なり、物件の損耗や劣化を補修しながら維持することになります。
そのため物件としての価値も大幅に下がり、購入時の価格の25%ほどの価値となります。

【建物】2000万円×25%=500万円
【土地】1000万円

上記の計算結果から、建物+土地の価値は【1500万円】が目安となります。
 

築20年の場合

築20年の家の場合、売却価格の目安は「1200万円」です。築20年になると、物件は資産としての価値のほとんどを失います。これ以降も資産価値は下落しますが、下落率は非常に小さくなります。築20年の建物の場合、資産価値は購入時の10%程度です。

【建物】2000万円×10%=200万円
【土地】1000万円

上記の計算結果から、建物+土地の価値は【1200万円】が目安となります。
 

築25年の場合

築25年の家の場合、売却価格の目安は「1100万円」です。築20年と25年の間では、資産価値の下落こそあるものの、その下落率は非常に小さくなります。
これは築20年以降では、物件の損耗や劣化に大きな違いがないと考えられるためです。築25年の建物の資産価値は、購入時の5%程度となります。

【建物】2000万円×5%=100万円
【土地】1000万円

上記の計算結果から、建物+土地の価値は【1100万円】が目安です。
 

築30年の場合

築30年の家の場合、売却価格の目安は「1050万円」です。築30年では建物自体の資産価値はほとんどなくなり、土地の価値が大部分となります。
そのため土地の価値が高まれば、古い家でも売却価格が高くなる可能性があります。築30年の建物の資産価値は購入時の2~3%です。

【建物】2000万円×2.5%=50万円
【土地】1000万円

上記の計算結果から、建物+土地の価値は【1050万円】が目安となります。

3000万で買った家がいくらで売れるか知る方法とは?

3000万円で買った家を売る際、いくらで売れるか知っておくことが大切です。家がいくらで売れるのか、資産価値を知る3つの方法を紹介します。
 

①不動産会社に査定を依頼する

不動産会社に物件の査定を依頼すれば、現在の価値で家がいくらになるか評価してもらえます。
不動産会社は不動産の専門家ですから、物件の立地や損耗、設備の劣化状況、周辺土地の相場などを総合して適切な価値を提示してくれます。

ただし不動産会社に依頼する際は、一括査定サイトの利用と不動産会社の得意分野の確認を必ず行いましょう。
一括査定サイトは複数の不動産会社に査定を依頼し、それぞれの査定額を受け取れる便利なサイトです。それぞれの見積もりを比較すれば、一番高い査定額だけでなく家の相場価格もわかります。

また、不動産会社には得意分野があるため、家を高く早く売るなら多くの実績を持つ不動産会社を選ぶことが重要です。
 

②不動産ポータルサイトで近隣の物件相場を調べる

不動産ポータルサイトは、地域を選んで売り出し中の物件を確認できる情報サイトです。売りに出したい家の近隣地域の物件価格を確認すれば、おおよその相場を把握できます。

加えて売りたい家の間取りや面積、立地条件の近い物件価格を確認することで、自分が家を売り出すときの価格の参考になるでしょう。
ただし不動産ポータルサイトに掲載されているのはあくまで売り出し価格であり、実際の購入価格とは変動する場合がある点に注意してください。
 

③REINS(レインズ)で相場を調べる

REINS(レインズ)はレインズインフォメーションマーケットのことで、戸建て住宅やマンションの売買取引事例が掲載されたサイトです。
掲載されている情報は物件の築年数、面積、地域などの細かい条件で検索できるため、自分の家の条件と近い内容を検索することで、似ている物件の取引価格を確認できます。

検索できる情報は過去の事例から最近の事例まで幅広いため、できる限り最近の事例で類似するものを調べるのがポイントです。
 

3000万で買った家をなるべく高く売るための注意点・ポイント

3000万円で買った家をなるべく高く売るために、注意すべき点や成功のポイントを紹介します。
 

①築10年以内に売却する

家を売る際は、基本的に早く売るほど高く売れます。特に家を高く売りたいなら、新築から10年以内の資産価値が高いうちに売るのがポイントです。

前述の売却価格の目安でも説明した通り、家は築10年を過ぎると大きく資産価値が下落し、築20年でほとんど資産価値がなくなります。
「家の資産価値が高い10年以内に売る」のが、高く売るために必ず覚えておくべきポイントです。
 

②不動産会社の仲介で売りに出す

家を市場で売りに出す場合、不動産会社の仲介を利用するのがおすすめです。仲介は市場で買い手を探す方法で、相場価格に近い金額で売却できます。
不動産会社に買取を依頼する方法もありますが、買取は相場価格から2~3割程度安くなるため、高く売るなら仲介を選ぶことになるでしょう。

また、仲介では不動産会社も高く売るために広告やさまざまな情報を掲載するため、相場価格でも買い手が見つかりやすいです。ただし物件に欠陥や問題がある場合は、正直に伝えないとトラブルになることもあるため注意してください。
 

③売却理由は前向きなものにする

家を売りに出す場合、実は売却理由も重要になります。例えば過去に事件や事故があった物件だったり、騒音や振動がひどかったり、設備や建物に欠陥があったりすると、買い手がつきにくくなるからです。

そのため売却理由は心理的な抵抗感が生まれないように「単身赴任で住み続けるのが難しい」「家族が増えたので新居を購入する」などの理由にしましょう。
ただし家に欠陥や瑕疵があるにもかかわらず、買い手に隠す目的で伝えないのは問題に発展する可能性が高いです。伝えにくい理由があっても、正直に伝えることが大切です。
 

④一括査定または相見積もりで比較する

家を高く売るには、一括査定で複数の不動産会社から査定額を受け取るか、相見積もりで不動産会社同士の価格を比較するのが効果的です。

一括査定とは、家の条件を入力することで複数の不動産会社に机上査定を依頼し、一度にたくさんの査定額をチェックできる方法です。不動産会社によって査定額や見積もりの内訳が異なるため、相場の把握と不動産会社の選別に役立ちます。

相見積もりは2~3社に査定を依頼し、不動産会社同士で査定額を競争してもらう方法です。競争相手がいるとわかれば、不動産会社がより良い条件を出してくる可能性が高まります。
 

⑤不動産会社の得意分野を調べる

不動産会社に依頼して家を売却する場合、その会社の得意分野を確認しておくことも重要です。
不動産会社にはそれぞれ戸建てやマンション、賃貸アパートなど強みの分野があります。そのため得意分野を把握したうえで家を売却すれば、より高い利益を得られる可能性が高まります。
 

⑥住宅ローンは完済する

家を売却する場合、住宅ローンの有無は売却価格と買い手のつきやすさに大きな影響があります。
住宅ローンの残っている家は金融機関の抵当権がついているため、買い手からすればいつ競売にかけられるかわからないというリスク要因になります。
そのためそもそも買い手がつきにくいことに加え、価格交渉でも値下げを要求される理由になるでしょう。
 

⑦リフォームやメンテナンスで品質を維持する

家を高く売るには、リフォームやメンテナンスで家の品質を維持することもポイントです。家の品質は建物としての資産価値を高め、売却時の価格交渉を有利に進めることにつながります。また内覧で買い手を案内する際も、管理の行き届いた家は良い印象を与えられるでしょう。
 

⑧土地や中古住宅の相場が上がったときに売り出す

土地や中古住宅は、周期的に値上がりと値下がりを繰り返しています。一般的に中古住宅は値下がりするものですが、土地の価格上昇に引っ張られる形で上昇することも珍しくありません。
国土交通省の公表する不動産価格指数を参考にしながら、家の売却価格相場が上がったタイミングを狙うのがおすすめです。
 

⑨金利や住宅ローンの情報をチェックする

金利や住宅ローンの制度は、経済状況や世界情勢、国の方針に影響を受けます。そして金利が高くなれば家の購入意欲は低下し、金利が下がれば購入意欲が高まる傾向があります。

また、住宅ローン控除の有無も購入意欲に影響を与える要因ですから、金利や住宅ローン控除については最新情報を手に入れておくことが重要です。

まとめ

3000万円で購入した家は、築浅ほど高く売りやすく、古くなるほど資産価値が低下します。少しでも高く売りたいなら、早いうちに売るのが鍵となります。

しかし築古の家であっても、リフォームやメンテナンスで管理が行き届いていたり、土地の価値が高くなっていれば高く売ることはできます。
まずは自分の家がどのくらいの価値があるのか、不動産会社や空き家バンク、不動産ポータルサイトなどを利用して確認してみましょう。そしてより正確な査定額を知りたい場合は、複数の不動産会社に査定を依頼し、比較してみることが大切です。

監修者

コラム監修者 大沼
大沼 春香(おおぬま はるか)

宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。

最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。

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